囮と鏡のまっかろん*乙女対談
鏡柘榴・囮禽畔合作
鏡柘榴 (以下鏡) | さて、そろそろ始めますか? |
囮禽畔 (以下囮) | よろしくおねがいします〜 |
鏡 | ってか、始めますかで始めるのも何だか変なカンジですが。 |
囮 | ですね。どのように導入しますか。 |
鏡 | う〜ん……テキトーに。(←回答になっていない) |
囮 | というわけで、囮と鏡さんのまっかろん乙女対談! |
鏡 | もう始まったのですか?! |
囮 | 一番上から入れるつもりです。(ニヤニヤ) |
鏡 | え〜……まぁ、イッパイクワサレタ感がありますが、まぁ良いでしょう。 |
Act.1 共通点は「乙女」? | |
鏡 | 鏡と囮さん(以下「さんチャン」)には、共通点があるのですよね。苗字が漢字一文字とか。 |
囮 | なるほど。(笑)あと乙女とか。 |
鏡 | (でも、違うし!)…… さんチャンは、「おとりとり」が苗字ですよね。 |
囮 | ですよ〜ん。 |
鏡 | しまった、掴みからボケを……。 |
囮 | 適当に話題を出してみましょうか? もちろん「恋?」について |
鏡 | そうですね。ゴメンナサイ〜。 |
囮 | ロマンを感じる異性間のシチュエーション。(=小説として書きたい状況)とかどうでせう? |
鏡 | 俗に言うと、「萌えるシチュエーション」というヤツですね? |
囮 | その通り! |
鏡 | 了解! 作品を読んでいますと、さんチャンは、星空にロマンを感じるのでしょうかねぇ。 |
囮 | そうですねえ、私の作品には何故か星が多かったりしますが、中学生の頃は、3時まで読書して疲れたら空を覗くなんて生活をしてたような気も 。 |
鏡 | なるほど。でも、中学生は早く寝ないといけません! (笑)鏡は星を見る間もなく、寝ておりました。 |
囮 | スターを追いかける中学生もいますけどねえ。(微妙だな) |
鏡 | KA○-TUNとかでしょうかね。(生徒さんが好きなもので) |
囮 | そんなとこでしょうねえ〜。(生徒さんとな??) |
鏡 | 鏡は家庭教師もしているのですよ。 |
囮 | 私にもぜひっ! |
鏡 | 時給一万円で。 というか、中学生までですし。 |
囮 | 中学生までですか! |
鏡 | はい〜。(笑) |
囮 | と言う感じで、私と鏡さんには生徒と教師の差があるわけですね。 |
鏡 | 実はRin最年長と最年少なのですよね。世代の差を感じますねぇ。 |
囮 | ですねえ〜 。 |
Act.2 告白で萌えるシチュエーション! | |
囮 | 世代の差、青春時代の告白手段なんかも違ったんですよね〜きっと。 |
鏡 | あー……鏡がさんチャンぐらいの年頃のときは、携帯なんて普及していませんでしたからね。 |
囮 | やはり今では携帯が主流ですよね。告白に関しても。私としては、気持ちが薄まるような気がするんですが。 |
鏡 | 確かに。携帯は便利ですけれどね。やっぱり未だにメールで告白は書けませんもの。せいぜい呼び出す程度ですかねぇ? というか、古い作品だらけなので携帯というアイテムが出てこないのですよ。 |
囮 | 確かに。今の作品でも、自然に自然に現代アイテムが登場することって少ない気がします。ライトノベルなんかは覗いて。とりわけパソコンであったり。 |
鏡 | 気持ちが薄れる分、存外使いにくいアイテムなのかもしれませんね。 |
囮 | 変人的見解ですが、せっかく思いの丈を伝えられるのにメールってもったいないと感じますねえ。 |
鏡 | いやいや、変人ではないと思いますよ。メールで告白されたら、きっとふります。(笑) |
囮 | なるほど。それはどうしてでしょう? |
鏡 | だって、本気なのか遊びなのかわからないでしょう。文面でどんなに愛を語られても、表情を交えて口で語るものとは全然違うと思うのです。さんチャンはどうです? メールでもOK出しちゃいますか? |
囮 | 相手によりけりですが、それが本当の気持ちなのかどうか、正直疑いまくりますよねえ。やはり。 |
鏡 | ですよね。なので、鏡はやはり直で「好きです」と言わせます。 無論キャラに。 |
囮 | やはり物語的にも、読者が共感できますよね。 |
鏡 | ですよね。 あと、二人の間にある空気とか……そういうのも描写し易いので、よりいっそう書きやすくなります。 |
囮 | ふむふむ。確かにそうですねえ。電話とかも好きですけどねえ。お互いが何も言わない静寂を書くのがたまらん。 |
鏡 | 電話も良いですね。顔が見えない分ドキドキします。 |
囮 | 音だけですからねえ。相手を想像するドキドキが |
鏡 | そうそう、こちらまで妄想してしまう。(笑) |
囮 | 具体的にはどんなこと言わせましょう? キャラに。 |
鏡 | それが、鏡キャラは存外ストレートなんですよ。 |
囮 | 「好きだ」ってことですかねえ? |
鏡 | そんなところです。「俺と付き合え」――脅迫ですよね! でも何だかまどろっこしいのは嫌いでして。 |
囮 | なるほど〜。私も状況は変わったものが好きですが、内容自体はシンプルが好きですねえ。 |
鏡 | でも、台詞がシンプルな分、他がゴテゴテになってしまうのですよ。……実際「君は僕の太陽だ〜云々」と言って告白する人の方が少ないかと思うのです。 |
囮 | そういうもんですよねえ〜。 逆に凝った事言おうとして、でも言えきれなくて結局、ストレートにっ! というシチュエーションは好き。 |
鏡 | わかります。そういうの好きです。顔真っ赤にしちゃって。 |
囮 | マフラーして、白い息とか出しながら。 |
鏡 | 寒いけど、熱々な感じ……さんチャン、今度書いてください。 |
囮 | 書きたくなりますねえ〜。告白好きなんですよ(笑) |
鏡 | 告白が好き!? リアルでもそうなのだろうか……おねぃさんドキドキ。 |
囮 | もちろん、書き手としてですよ? リアルでそうだったらただの、あほに……。 |
鏡 | 確かにそんなに頻繁に告白することはない筈ですよね。遊び人でない限り。 |
囮 | ですよねえ〜。相手が伴って初めての告白ですし。好きな人に言うからこそ、告白が清々しい。 |
鏡 | 鏡とさんチャンの共通点は、初々しい恋愛が好きということではないでしょうかね? だからワタクシ達は乙女なのですね?! |
囮 | ヲトメバンザイ! |
鏡 | 世代を超えても、初々しさは変わらないということですね! |
囮 | 初々しさは世界を救う! |
Act.3 愛の深さは何ではかる? | |
鏡 | ワタクシ達もそうですけれど、割とRinの皆様は乙女チックな気がしませんか? |
囮 | そうですね。基本的に本が好きな人間はヲトメなんですかね? |
鏡 | うーん……どうでしょう。 ロマンチスト=ヲトメだったら、そうかもしれないですね。 |
囮 | ロマンチスト、という方向で捉え過ぎてたようす。 |
鏡 | でも、ロマンのない小説は面白くないでしょう。(多分) |
囮 | ですねえ。ちょっと話を戻しますが、清々しい告白小説を書きたい→より一層主人公のラブという気持ちを強く描きたい という願望がある私ですが、愛の深さを表現するときにどうやりますか? |
鏡 | 愛の深さ……実は存外難しいですよね。肉体関係=深いではないですしね。(年の差10歳にこんなことを書いても良いのか?) |
囮 | …………。(赤面) |
鏡 | はぅっ! しまった、年の差はやっぱり考慮に入れないといけないのかしら。 |
囮 | (むしろディープな世界へ連れて行って!)……某国のドラマでは、“不治の病”なんていうのが扱われますが。 |
鏡 | あ、お決まりですよね。(笑) |
囮 | アイディアとしてはしょぼいけど、愛の深さを作るにはもってこいな題材。 |
鏡 | (というか、お題小説はわりとその辺り否定的なのでね……これ以上ディープな世界に入られたらマズいのでこのまま続けよう)難病も沢山ありますしねぇ……。 |
囮 | ちなみに私は、病系と戦争系が好きではないんですよねえ |
鏡 | ふむ。どんなのがお好きなのですか? |
囮 | う〜ん、今までに出会ったことのない導入! ですかねえ。第一印象、「またこの題材か」って思わないもの。 |
鏡 | 例えば? |
囮 | んと、 私の作品でいうと、おそらくもうすでに使用されている題材ではあると思いますが「星飛び」という謎のアイディアを入れ込む、というか。 |
鏡 | 確かに、謎なものを入れると、印象はがらっと変わりますよね。 |
囮 | 現実の中に、一つの虚像アイディアを差し込む、というのが好きです。 |
鏡 | なるほど。鏡は……今自分のサイトで連載している長編が転生ものなので、どうしてもありきたりな方に走ってしまいますね。そして、結構Rin作品に使いまわしています。実は。 |
囮 | そうなんですか。 |
鏡 | 「風・葬」以外は多分多大に影響が。 |
囮 | ほうほう〜。転生もの、っていうのはキライじゃないですねえ。「ぼく地球」**とか。(笑) |
鏡 | あ、「ぼく地球」大好きです! 全巻制覇しました。一成君が……(以下略)。 |
囮 | 私も愛蔵版ですが全巻制覇しました! |
鏡 | 鏡は友達から借りて読みました。 |
囮 | 面白いですよねえ。あれが良い部分は転生もの、に、月世界、という別のアイディアを絡めたことだと。 |
鏡 | 二つの顔があることによって、深みが増しますよね。 |
囮 | そう、そういうところありますよね。一つじゃダメなんですよね。おっ! と思わせた後にやられた! と思わせる要素がないと。 |
鏡 | そうなんですよ。二面性とまではいかなくても、「おや」と思うものがないと! |
囮 | 私も出来るだけ心がけてきましたが結構難しいですよねえ〜。 |
鏡 | 心掛けているつもりなのですよ、これでも。……でも生かせていません。(汗) |
囮 | これに限らずアイディアを出す乗ってやっぱり難しいですよねえ 。 |
鏡 | そうですね。最近はネタ枯渇で小説が書けていません! (きっぱり) |
囮 | 私も(笑)。 |
Act.4 乙女達の妄想は爆走する! | |
囮 | ネタってどんな時に思いつきますか? |
鏡 | 眠る直前ですね。妄想爆走そして夢の中へ……という具合です。あとは、仕事の最中。(笑) |
囮 | 朝には忘れてる?(笑)……仕事の最中ですか。結構特殊なんじゃないですかね? |
鏡 | いやいや、職業柄人間ウォッチングしていて「こんなのも良い」と思うときもありますし、仕事から意識だけエスケープしてというパターンも。学校の授業中、別のこと考えているのとさほど変わらないでしょう。(笑) |
囮 | なるほど。(笑)私は、風呂とか帰り道とか、あんまし考えることを必要としない時に思いつきますねえ。 |
鏡 | でも、何かのきっかけがないと、小説って書く気にならないんですよね。もう、若くないので勢いで書けなくなりました。 |
囮 | 私は、確かに勢いで書くこともしばしば。 |
鏡 | 若さの証拠です! 若いうちはそれを生かして書くと良いのです。 |
囮 | なるほど! でも逆に、若くないからできること(失礼な言い方……すいません)ってあるんじゃないですかねえ? |
鏡 | そうですねぇ……年をとると、それなりに経験を積んだりしていますし、物事の感じ方も変化するので、これからはそれを生かして書けると良いかなぁと思いますね。 年をとっても乙女ですけれどね!! |
囮 | 経験は力になりますよねえ。ヲトメですけど! |
鏡 | ですよ! なので、さんチャンも早く大人になりなさい。(笑) |
囮 | なるほど(笑)。ヲトナいいっ! ヲトメいいっ! |
鏡 | そうです、大人で乙女になりましょう! そんな作品を一読者として期待して待っております! (自分のことは棚に上げておこうっと) |
囮 | ヲトメ最高ッ! |
鏡 | 最高! |
あとがき
いや〜対談ってほんっっとに面白いですね! 正直なところ対談中は、ぐだぐだ感に包まれたり(笑)いろいろとありましたがまとまった文章を見てみるとあら不思議。なんだか対談みたいですやん。
こんな楽しい経験が出来たのも、綺麗に仕上がることが出来たのも、相手がいたから。というわけで後書きという場を借りまして鏡さんにお礼を申し上げたいと思います。(よくある後書きですネ)
――囮禽 畔――
途中、鏡のPC不調により2日にまたがる壮絶? な対談となりましたが、綺麗にまとまったみたいで何よりです。
老婆にお付き合いして戴き、囮禽さんには感謝致します。
次回があれば……今度こそディープな話でしょうかね?
や、多分無理……。
最後まで読んで戴き、有難うございました。
――鏡 柘榴――