欲しいもの
著者 作楽 遊希
彼がすぐ側にいる。
たった一言伝えられればそれでいい。
やっと決意したのに。
ずっと待ち焦がれたチャンスなのに。
なのに、言葉が出てこない。
そんな私に彼はニッコリと笑いかけてくれた。
「あ……」
それにホッとしたのか、声が出る。私はやっとの思いで口にした。
「そのカエルと猫がクロスカウンターしてる瞬間のぬいぐるみ下さいっ!」
背伸びをしても届かない場所に可愛らしく鎮座するぬいぐるみを指差して――。
あとがき
えー……落ちてない、というツッコミは無視します。
こ、これでも頑張ったのです! 200字は正直、難しい。
とりあえず。
カエルと猫がクロスカウンターしてる瞬間のぬいぐるみ(出展:音桐さま作「あけましておめでとうございます」)が欲しかったのです……が、手に入りそうになかったため、諦めてネタにさせていただきました(笑)
勝手に拝借、すみませんー(と事後確認 待て)
では。