再生
著者 黒島 宮城
眩い太陽を軽蔑し 昏い月を崇拝した
潔癖な雲を忌み嫌い おぼろな星を愛でる
光はどうしようもなく息苦しかった
闇はどうしようもなく心地良かった
ずるずる堕ちる 喪失感 ずぶずぶ沈む 陶酔感
頭を掠めるあいつの顔を 漆黒が塗りつぶす
侵食されるあいつの表情は 悲しみを湛えていた
上へ上へ 罪悪感が促す
下へ下へ 劣等感が足を引っ張る
天地が裂けて 光が射した
後ろめたさで目を覆う
好奇心で指の間から覗く
大きな手が目の前に なくしたものが目の前に
迷いなく 躊躇いもなく
僕は 手を伸ばす
あとがき
もうなにがなんだかわかりません。笑ってやってください……