意地
著者 鏡 柘榴
 
 ホテルのラウンジ。
 穏やかな陽の光。
 望まない沈黙。
 
 向かいには渋い顔の貴方。
 その端整な口から漏れる溜息。
 
 甘過ぎたカフェオレ。
 乾いてるイチゴシフォン。
 
「……もう、終わりにしないか。無理だよ」
 貴方は同じ台詞を繰り返す。
 私はその度に首を横に振る。
 
 酷く苦しくて、吐き気さえ覚える。
 でも諦めたくはない。
 三時間も頑張ったのだから。
 
「だって、コレでここのケーキバイキングを制覇出来るのよ?」


あとがき
ゴメンナサイ。
遅刻な鏡です。
えへっ、と言うよりも、でへっと言うカンジで。
 
実は〆切前に一作出来てはいたのですが、納得出来なかったということもありまして……漸く。
でも本当の理由は忙しかった、と言い訳しておきます。(脱兎)
それにしても……200字はキツかったです。
 
最後まで読んで戴き、有難うございました。

Rhapsody In Blue