螺階
著者 鏡 柘榴
| 手練手管を使った。 |
| ただ愛しいだけだった。 |
| 絶ちたくないだけで。 |
| でも意思に反して。 |
| ――手を伸ばして掴んだら―― |
| 乱舞する想い。 |
| 意図を崩す音。 |
| 吐息さえも奪って。 |
| 抵抗をも忘れて。 |
| ――天罰は響いただけ―― |
| 結局は。 |
| 始めから。 |
| 螺旋をずっと描いていくの。 |
| 望みを遂げるだけだったのか。 |
| ――隠し通せるのならば―― |
| 暴露は出来ない。 |
| 意識が遠のく。 |
| 悔いることになっても。 |
| もう戻れないけれど。 |
――どうか明かさないでいて―― |
あとがき
夏休みの間、ぼー……っと過ごしておりましたが、いつものことです。
鏡です。お元気でしょうか?
今、コッソリ取り組んでいる「お題小説」の導入部分という感じで楽しんで戴けると幸いです。
ナイ知恵を久方ぶりに使った気が致します……かはっ。(←吐血)
最後まで読んで戴き、有難うございました。